パキスタンには、経済的・社会的に弱い立場におかれた多勢の女性たちが、絶望と隣り合わせで生活しています。その女性たちが、尊厳と自信を取り戻し、社会での自立を支援するエシカルビジネスとしてペーパーミラクルズは生まれました。
新聞紙・雑誌・カレンダーから、ひとつひとつ丹念に作り上げられるペーパービーズは、素材の紙をそのままに、素敵な色合いと風合いを醸し出すアクセサリーに生まれ変わります。
そのビーズをつくるのはパキスタンの女性たち。2005年のパキスタン大地震で被災し、今なお心や体に障がいを持ちながらも施設で暮らす女性たちや、過酷な農作業で得たわずかな収入で大勢の家族を支えながら困窮した生活をする女性たちです。
ペーパーミラクルズの活動は、古紙をリサイクルしてジュエリーをつくるという、革新的でありながらシンプルなコンセプトから始まりました。調達コストのほとんどかからない古紙を活用し、誰でもどこでも容易に携わることのできるペーパービーズづくりは、パキスタンの文化にも適合しており、その活動を全国的に拡大しうる大きな潜在性をもっています。
ペーパーミラクルズは、社会の隅に追いやられた女性たちが経済的に自立するための機会を広く提供し、その生活環境に適したスキル開発を促すことにより、彼女たちが自信と尊厳を取り戻して社会復帰できるよう支援することをめざしています。
ひいては、社会的使命をもった自立的なソーシャルエンタープライズとして、社会全体に資する革新をもたらす組織となり、社会を良い方向に変える力の一翼を担うことが、究極的な目標です。
